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【世界自転車レース紀行】(17)中国 高地で繰り広げる過酷な戦い (2/4ページ)

2014.7.27 13:00

3000メートル級の山岳がたくさん盛り込まれた「ツアー・オブ・青海湖」。循化サラール族自治県からスタートした第8ステージ、最高地点海抜3594メートルの達里加山を登っていく=2014年・7月13日、中国・青海省(田中苑子さん撮影)

3000メートル級の山岳がたくさん盛り込まれた「ツアー・オブ・青海湖」。循化サラール族自治県からスタートした第8ステージ、最高地点海抜3594メートルの達里加山を登っていく=2014年・7月13日、中国・青海省(田中苑子さん撮影)【拡大】

  • 森林限界を超えた壮大な山を下っていく選手たち。ヨーロッパのアルプスを彷彿(ほうふつ)とさせる美しい中国内陸部の山々だ=2014年7月13日、中国・青海省(田中苑子さん撮影)
  • 老爺山の前を疾風のごとく走り抜けてゆく選手たち=2014年7月7日、中国・青海省(田中苑子さん撮影)
  • 第6ステージ、青海省黄南チベット族自治州に設置されたゴール地点。老若男女問わず、多くの人が沿道に集まった=2014年7月11日、中国(田中苑子さん撮影)
  • レース後にバイクのメンテナンスをするチームスタッフと、その様子を興味津々に見守る回族の人たち=2014年7月12日、中国・青海省(田中苑子さん撮影)
  • リーダージャージを着て、第10ステージで優勝したイリヤ・ダビデノック(アスタナコンチネンタル)。トップチームのサテライトチームで、チーム一丸となり総合優勝を掴んだ=2014年7月16日、中国・甘粛省(田中苑子さん撮影)
  • 中国・青海省西寧市(省都)
  • 中国・甘粛省蘭州市
  • フリーランスカメラマン、田中苑子(そのこ)さん。1981年、千葉県生まれ。2005年に看護師から自転車専門誌の編集部に転職。08年からフリーランスカメラマンに転向し、現在はアジアの草レースからツール・ド・フランスまで、世界各国の色鮮やかな自転車レースを追っかけ中=2011年1月30日(本人提供)

 また標高の低い市街地では30度を超す暑さに見舞われ、逆に山間部では天気が悪いと気温は10度以下となり、選手は凍えながら険しい山道を下るというなんとも過酷なレースだった。

 ≪景色一変 美しい湖のあとは…≫

 私たち一行はそれぞれの出発地から上海を経由して、青海湖の玄関口となる青海省の省都、西寧市へと降り立った。高地順応が必要となるため、通常は大会前日に現地に入ることもある。しかし、今回はどんなに遅くとも2日前には現地に入り、選手たちはメディカルチェックを受け、軽いトレーニングをしながら、身体を高地に慣らしていった。大会3日目になると本格的な山岳がコースに組み込まれ、険しい山を登って海抜3000メートルを超える青海湖へと到着した。

中国最大の塩湖 青海省「青海湖」

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