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自らつくる、広島までの道のり 幅允孝 (4/5ページ)

2014.8.5 18:30

ひろしま#9_Ritsu_Ogawa(写真集「From_ひろしま」から、広島平和記念資料館所蔵、提供写真)

ひろしま#9_Ritsu_Ogawa(写真集「From_ひろしま」から、広島平和記念資料館所蔵、提供写真)【拡大】

  • 「From_ひろしま」(石内都著/求龍堂、8640円、提供写真)
  • 写真集「ひろしま」(石内都著/集英社、1944円、提供写真)
  • 「八月の青い蝶」(周防柳著/集英社、1512円、提供写真)
  • 【本の話をしよう】ブックディレクター、幅允孝(はば・よしたか)さん(山下亮一さん撮影、提供写真)

 凝視することから

 広島に仕事がなければ、広島との結び目ができない。なんていうのはばかげた話だ。広島人の彼女ができればとか、辞令で広島異動になれば、なんていっているうちも、ちょっと違う。多分、僕たちは原爆の痛みに触れる機会が今までの人生でもたくさんあったのだろう。だが、自然と目を背ける習慣にも飼いならされてしまった。だからこそ、まずはそんな自分に自覚的でいたい。そして、教科書的なステレオタイプではなく、自身の五感で広島を感じ、広島に自ら歩み寄りながら、痛みに対する耐性を少しずつ獲得してゆくほかない。

 幸運にも、僕の目の前にはこの写真集『From ひろしま』がある。前作の「ひろしま」シリーズに比べてずいぶん大きな版型で、重みもあり、印刷の精度も見事なものだ。人がなぜ写真集を買うのか?という疑問に正解はないと思うけど、少なくともこの『From ひろしま』に関していえば、「祈りのため」だと僕は答えられる。そして、広島にあなたが近づいてゆくための、小さくとも確実な第一歩になるともいえる。まずはページをひらいて、凝視することから始まるのだ。

 ■はば・よしたか BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。人と本がもうすこしうまく出会えるよう、さまざまな場所で本の提案をしている。

ガイド:写真家・石内都さんと作家・梯久美子さんのトークイベント

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