中間貯蔵施設の候補地=2014年8月17日現在、福島県双葉郡双葉町、双葉郡大熊町、双葉郡楢葉町、東京電力福島第1原発【拡大】
Q 大きく変わったのは何ですか
A 施設面積の縮小と用地の全面国有化断念です。国は当初、双葉、大熊、楢葉の3町で計19平方キロを買収する計画でしたが、楢葉町の反対を受けて残り2町の計16平方キロに縮小。また、施設を安定的に運営管理するため用地は全て買収する方針でしたが、なし崩しに最終処分場にされかねないなどとの懸念が相次ぎ、希望者には賃貸借を認めました。
Q 国が目指す来年1月の施設使用開始は可能ですか
A 厳しい状況です。候補地は第1原発周辺の帰還困難区域で、地権者からは原発事故前の価格を基準に補償するよう求める声が出ています。県や町が受け入れを決めても、用地取得の交渉に時間がかかりそうです。(SANKEI EXPRESS)
≪2町長、慎重姿勢崩さず≫
中間貯蔵施設建設をめぐり、交付金額を政府が初めて示した。「早急に検討し、判断を」と求める石原伸晃環境相(57)に対し、候補地の町長は前向きに評価しながらも、受け入れ判断については、これまで同様に慎重な姿勢を崩さなかった。
福島県郡山市のホテルで8月8日行われた政府と福島側の協議。「金目でしょ」と無神経な発言で交渉停滞の原因をつくった石原環境相は、神妙な面持ちで手元の紙を読み、交付金の金額を説明した。
大熊町の渡辺利綱(としつな)町長、双葉町の伊沢史朗(いざわ・しろう)町長は、そろって「前進」と応えた。しかし、その後の記者団の取材には「自由度の高い交付金とはどの程度か。県と協議する」(渡辺町長)、「町議会に報告し、慎重に考えていきたい」(伊沢町長)と答えた。
双葉町の候補地内の土地の地権者で、埼玉県加須市に避難している作本真一さん(60)は「3000億円と言われても、実際に住民にどう使われるのかが分からなければ、評価できない。施設はフェンス一つで地域を分断することになる。候補地外の人への対応も明らかにしてくれないと、土地を売るかどうかは簡単には決められない」と話した。(SANKEI EXPRESS)