ボリビアは国土の約3分の1をアンデス山脈が占め、ラパスは標高約3600メートルと、富士山よりも高い場所に都市がある。マチュピチュのあるペルー、タンゴで有名なアルゼンチン、サッカー王国ブラジルなど5カ国に囲まれた内陸国。人口構成は先住民が55%、先住民とヨーロッパ人の混血が32%、ヨーロッパ系がわずか12%と先住民系の住民が圧倒的に多い。それにも関わらず、植民地時代の名残で、歴代大統領はみな白人だった。そして社会も白人主導で回っていた。
当時、交換留学生を受け入れる裕福な家庭は、豪邸に住む白人系の家族ばかりで、ほとんどの家庭にチョリータのお手伝いさんが住み込みで働いていた。人種の差がそのまま貧富の差につながり、同じ国で生活しながら文化も仕事も食べ物も、まるで別世界のように区切られていたのだ。
≪歴史的転換にも意外な反応≫
日本で初めて「初の先住民出身のボリビア大統領誕生」のニュースを聞いたときは飛び上がって喜んだ。当然、白人のホストファミリーや友人らもこの歴史的転換を歓迎していると信じた。人種差別や所得格差が少しずつでも解消され、真の共存に向けて一歩を踏み出したことは、誰にとっても喜ばしいはずだ。