ラパスに到着早々、車で迎えに来てくれたホストファミリーの兄弟の弟、アンドレスに身を乗り出して大統領の感想を聞いてみる。すると、反応は意外なものだった。「うーん…」と困った表情を浮かべ、歯切れが悪い。「まあねえ。あまり人気はないよね」と一言。いつも愛情をたっぷりと注いでくれたホストファミリーのお母さんにも同じ質問をしてみた。ユニセフに勤めていた彼女なら、きっと違う答えが返ってくると期待したが、評価は厳しいものだった。
「独裁者」「コカ栽培を仕切ってぼろ儲けしている人」。福祉の充実を目指した政策も、「貧しい人を対象にしたポピュリズムに過ぎないでしょ」と一刀両断。「一時的な支援よりも雇用の創出に力を入れて、安定収入と保険を整備する方が大切でしょ」と手厳しい。まっとうな意見だが、実現に時間がかかるのも事実だ。