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菅元首相ら18人分も 吉田調書公開 政府が方針転換 (1/4ページ)

2014.9.12 09:45

東京電力福島第1原発で記者団の質問に答える吉田昌郎(まさお)所長(中央)=2011年11月、福島県(共同)

東京電力福島第1原発で記者団の質問に答える吉田昌郎(まさお)所長(中央)=2011年11月、福島県(共同)【拡大】

  • 公開された主な「聴取結果書(調書)」=2014年9月11日公開、※敬称略、肩書は当時
  • 福島第1原発で6基、福島第2原発の4基を加えて、東京電力は福島県内に10基の原発を抱える=※警戒区域は2012年10月21日現在

 政府は11日、東京電力福島第1原発事故をめぐり、政府の事故調査・検証委員会が関係者から当時の状況を聞いた「聴取結果書(調書)」のうち、現場の指揮を執った吉田昌郎(まさお)元所長=昨年7月、58歳で死去=や菅直人(かん・なおと)元首相(67)ら計19人分を公開した。関係者を非公開で聴取した政府事故調の調書が公開されるのは初めて。

 調書の中で吉田氏は、東電が第1原発から全面撤退すると当時の政権が解釈したことを「誰が逃げようとしたのか」と強く否定。菅元首相は、自らが東電本店に乗り込んで「撤退はあり得ない」と演説したことにより全面撤退を食い止めたとの認識を示し、意見が対立した形となっている。

 公開されたのは吉田氏、政権幹部として事故対応に当たった菅元首相、枝野幸男(ゆきお)元官房長官(50)、原子力委員会の近藤駿介元委員長らの調書。

 菅元首相は事故の翌朝に第1原発を視察した理由について「(東電側と)コミュニケーションがスムーズに行かず、現場の責任者と会って話をした方がいいと判断した」と説明。枝野氏らが視察を反対したことには「どの程度強く反対したかは、そんなに意識はない」と語った。

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