「何の迷惑もかけていないのに、なぜ規制されるのかと思っていた」と金光さん。今回の報告書について「ダンスの提供を基準としてクラブを規制することはできない、というところに議論が収まりつつある」と一定の理解を示す。
だが報告書は別の基準として「店内の照度」を持ち出した。「暗い場所ではいかがわしいことが行われる」として、照度によるキャバレーなど風俗営業店の規制を続けてきた警察は、1984年の風営法改正で基準を正式に定め、新聞の小さな活字を30センチ離れた場所から読める程度とされる「10ルクス」を一つの指標としてきた。今回の報告書もこの基準を踏まえた格好になっている。
金光さんは「クラブが『ディスコ』と呼ばれていたころとは違い、暗くないと踊れない時代ではない」と指摘。一方で、「フロアの照明は点滅し、時間や場所によって明るさが変わるため、照度での規制は難しい」とも述べ、慎重な議論を求めた。(SANKEI EXPRESS)