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我が眼前の額縁と、ハロルド・ピンターの「背信」と 長塚圭史 (5/5ページ)

2014.9.16 15:00

エマ(松雪泰子)とジェリー(田中哲司)は、互いに家庭を持ちながらも、午後に愛し合う関係を続けてきた。ジェリーの親友であり、エマの夫であるロバート(私)はこのことを知らずにいるのだろうか。写真は現在上演中の「背信」の一場面。ふたりの午後=2014年9月7日(篠山紀信さん撮影、提供写真)

エマ(松雪泰子)とジェリー(田中哲司)は、互いに家庭を持ちながらも、午後に愛し合う関係を続けてきた。ジェリーの親友であり、エマの夫であるロバート(私)はこのことを知らずにいるのだろうか。写真は現在上演中の「背信」の一場面。ふたりの午後=2014年9月7日(篠山紀信さん撮影、提供写真)【拡大】

  • 【続・灰色の記憶覚書(メモ)】演出家の長塚圭史さん(提供写真)

 ハロルド・ピンターの「背信」とは限りなくこういうようなことが続く芝居である。つまり前述したのは「背信」の設定に似せて、私が即興で作り出した架空のもので、現実の私自身にはこうした複雑な友人はいない。が、これもまた私の言い方や認識次第でいかようにも真実に近づけることができるのかもしれない。いずれにしても無数の視点がこの現在やら過去やらを作り出しており、だとしたら限りなく脆(もろ)いものではないのかということを日々痛感させられている。(演出家 長塚圭史/SANKEI EXPRESS

 ■ながつか・けいし 1975年5月9日、東京生まれ。96年、演劇プロデュースユニット「阿佐ヶ谷スパイダース」を結成。ロンドン留学を経て、新プロジェクト「葛河思潮社」を立ち上げた。葛河思潮社の第4回公演『背信』(ハロルド・ピンター作、喜志哲雄翻訳、長塚圭史演出)が上演中。出演は松雪泰子、田中哲司、長塚圭史。

 【ガイド】

 2014年9月15日まで、KAAT神奈川芸術劇場(大スタジオ、横浜)。9月18~30日、東京芸術劇場シアターイースト(東京)、ゴーチ・ブラザーズ(電)03・6809・7125。ほか豊橋、仙台、新潟公演あり。

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