もちろん現在も継続しているが、アーランドはソロ・アーティストとしても活動。11年ぶりとなった新作「レガオ」では、なんとアイスランドのレゲエ・グループを従えて録音されている。意外な組み合わせではあるが、アーランドのささやくような歌声がゆるやかなレゲエ・ビートと交わり合い、ソフトでメロウな極上ラバーズロックになっているから面白い。ここまで“北”を感じさせるレゲエはなかなかないだろう。
ギターポップ・サウンド主軸に
もうひとり紹介したいのが、ソンドレ・ラルケ。彼も2000年代に入ってから注目を集めたシンガー・ソングライターだ。彼の特徴も、やはりメロディアスな楽曲センスと、どこか愁いを見せる歌声。2001年にデビューしてからその姿勢は一貫しているが、最新作「プリーズ」の完成度は圧倒的だ。ストレートなロックから、音響的な広がりを持つエキセントリックなアレンジまでを取り込んだギターポップ・サウンドを主軸に、キャッチーでエモーショナルなメロディーが聴こえてくる。そして、エルヴィス・コステロにも通じる感傷的な世界を表現するボーカルがとにかく素晴らしい。UKロックに少し飽きたという方に、ぜひ聴いてもらいたい作品だ。(音楽&旅ライター 栗本斉(ひとし)/SANKEI EXPRESS)