7月1日に開かれた日朝局長級協議に臨む、外務省の伊原純一アジア大洋州局長(左手前から3人目)、北朝鮮の宋日昊(ソン・イルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使(右手前から3人目)=2014年、中国・首都北京市の北朝鮮大使館(共同)【拡大】
要人が相次ぎ失踪
北朝鮮に残る日本人を調べる特別調査委員会が7月4日に設置される前後から、朝鮮籍の夫らと北朝鮮に渡った日本人妻らを主な対象にした調査が全国規模で始まった。
日朝関係筋によると、7月末には、北部慈江道(チャガンド)の日本人妻と家族だけで約20人が平壌に集められるなどしが、8月に入ると、調査の動きが伝えられなくなった。「一段落したというより、パタリと止まった」(日朝関係筋)という。
保衛部の事情に詳しい中朝関係者は「保衛部が深刻な批判にさらされ、日朝問題どころではなかったようだ」と説明する。
6月以降、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記(31)の秘密資金を扱う朝鮮大聖銀行の首席代表が約500万ドル(約5億4000万円)を持ってロシア極東で第三国への亡命を打診したり、音楽系の著名大学教授が中国出張中に失踪したりするといった事件が続いたためだ。この教授は金第1書記の李雪主(リ・ソルジュ)夫人(24)の教師を務めたこともあるといわれる。