国産旅客機としては半世紀ぶり、国産ジェット旅客機としてはわが国初となる「MRJ」(三菱リージョナルジェット)が、ついにベールを脱いだ。三菱航空機(名古屋市)は18日、完成した飛行試験用の機体を愛知県豊山町で報道陣に初公開。親会社の三菱重工の大宮英明会長は式典で、「国産旅客機の復活は日本の夢だった。ようやく夢から現実のものとなった」と述べた。来春に初飛行を行い、2017年の初号機納入を目指す。優れた燃費性能を武器にすでに約400機の受注を獲得しているが、開発計画はこれまで3度も延期されており、まだまだ楽観は許されない。
「ものづくりの英知の結晶」
青空に航空機が飛び交う愛知県営名古屋空港に隣接する三菱重工業の小牧南工場。午後2時すぎに工場内の専用格納庫の扉が開くと、白地に赤黒金3色のラインが入った機体が現れた。戦後初のプロペラ旅客機「YS11」から半世紀ぶりとなる国産機だ。