≪来年1月にもワクチン投与開始≫
WHOのキーニー事務局長補は21日、開発中のエボラ出血熱のワクチンについて、早ければ来年1月にも感染が深刻な国で投与を開始する意向を示した。
AP通信によると、キーニー氏は記者会見で、現在計画中の試験の結果が年内に出る見込みで、安全性や効果が確認されれば、使用を始めるとした。量に限りがあるため、医療従事者への投与を優先させるが、年明け以降、数カ月で数万人分を分配する見通し。
使用が見込まれるワクチンは2種類。英製薬大手グラクソ・スミスクラインとNIHが開発したワクチンと、カナダ保健当局が開発した「VSV-EBOV」。
一方、アフリカ大陸以外で初めてエボラ出血熱に感染したスペインの女性看護師(44)が21日、完治した。治療していたマドリード市内の病院が発表した。女性は19日の検査で陰性となり、2度目の検査でもウイルスが検出されなかった。
女性は西アフリカのリベリアとシエラレオネから搬送された患者の治療に関わった後、感染が確認。治療では富山化学工業が開発したファビピラビルや米製薬会社が開発中の治療薬「ZMapp」が使用されたとも伝えられている。
病院は女性の夫を含む接触者15人の観察措置をとっているが、いずれも症状は出ていないという。(ベルリン 宮下日出男/SANKEI EXPRESS)