面談で橋下(はしもと)徹大阪市長(左)に詰め寄る「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長=2014年10月20日、大阪市北区の大阪市役所(榎本雅弘撮影)【拡大】
また、橋下市長が在特会と正面から向き合おうとしたことは評価できるし、その主張の大枠は首肯できる。だが、在特会と同じレベルで議論を行ったことは、市長職をおとしめることになる。
なぜそうなってしまったかといえば、橋下氏も桜井氏も数多くある政治的課題、日本社会の問題について、社会的に妥当な優先順位をつけず、自分の都合で一点突破主義を採用。メディア側もそうした活動のほうが記事や映像にしやすく、オーディエンス(読者・視聴者)にもエンタメとして好まれる部分があるからだろう。
そのやり方は、小泉純一郎氏が首相時代にやった郵政民営化を問うだけの総選挙に有権者も乗っかった騒ぎとも共通している。(同志社大学社会学部教授 渡辺武達(わたなべ・たけさと)/SANKEI EXPRESS)