チームも成長、日本一
もちろん、いいときばかりではない。打たれたときには、ロッカーで激しく言い争ったこともあった。「投手は状況によって不安にもなる。そのときどきの投手心理をもう少し理解してほしい!」。「そこを克服するのもプロじゃないですか!」。お互いに一歩も引かず、距離を置いた時期もあった。周囲にどう映ったかはわからないが、自分としては、そのことも試合に勝つためだと考えていた。
入団当初のサトは、キャッチングの課題など自らの技術を向上させることだけで必死だった。ワンバウンドになった投球をどう後逸せずに体で止めるかということで頭の中がいっぱい。配球面は二の次といった印象だった。
それが、04年シーズンあたりから、投手との会話が増えた。リード面への意識が高くなり、コミュニケーションを図れるようになったのだ。捕手が育てば、チームも強くなる。