「若い時はうーんと差をつけられてビリだったけど、最近ブービー賞をとれるようになりました」と笑顔で悔しがる。最初は負けたことが悔しくて泣いてしまったという彼女が、出場し続けているのには理由がある。「車椅子で来た人でも、健常者と一緒に泳げるということを知ってもらいたい」。日本身体障がい者水泳連盟に登録している人だけで現在約600人いるという。
けれども、車椅子のスイマーを受け入れてくれるプールや一般の大会は少なく、関東では成田さん以外に健常者の大会に出る人は多くはない。「健常者も障がい者も関係なく、いろんな人が一緒に何かをすることが普通になってほしい。そうなるきっかけをどんどん作りたい」と彼女は考えている。「そのためにどんどん声を出していきます」。最後はやっぱり笑顔だった。(女優、一般社団法人「Get in touch」理事長 東ちづる/撮影:フォトグラファー 山下元気/SANKEI EXPRESS)