サポーターに挨拶するサッカーの中国代表イレブン。習近平指導部の反腐敗キャンペーンはスポーツ界にも及び、特にやり玉に挙げられているのが、低迷が続き、国民も不満を募らせているサッカーだ=2010年2月14日、東京都新宿区・国立競技場(吉沢良太撮影)【拡大】
昨年5月に第1回が実施された中央巡視組の調査は、今回で4回目。中国国営新華社通信のウェブサイト「新華網」によると、今回は、広西、上海、青海、チベット、浙江、河北、陝西、黒竜江、四川、江蘇の各省・直轄市・自治区が調査されたほか、国家体育総局、中国科学院、自動車メーカーの一汽集団でも「専門巡視」が行われたという。
国家体育総局の中で、特に問題視されたのがサッカーだった。中央巡視組は「試合は公平の原則に違反し、いんちきをして人をだましている。試合の風紀を破壊する現象は深刻だ。幹部の兼職が普通になっており、利益関係が複雑になっている」と指摘した。
成果上がらぬ職業化改革
評論はさらに、「サッカーへの関心は最も高く、国家指導者はもとより、一般民衆もみな大きな熱情を注いでいる。しかし、サッカーの職業化改革から20年以上経過したが、中国サッカーは成績が上がらないだけでなく、不正の習慣と腐敗の温床を作り出している」と厳しく批判した。