サポーターに挨拶するサッカーの中国代表イレブン。習近平指導部の反腐敗キャンペーンはスポーツ界にも及び、特にやり玉に挙げられているのが、低迷が続き、国民も不満を募らせているサッカーだ=2010年2月14日、東京都新宿区・国立競技場(吉沢良太撮影)【拡大】
低迷に業を煮やす習氏
中国紙、中国青年報などによると、今回の中央巡視組の調査では、井村雅代コーチの手腕で躍進し、現在は藤木麻祐子(まゆこ)コーチが指導に当たるなど、日本とも縁が深い中国国家水泳センター・シンクロナイズドスイミング部の兪麗前部長にも、判定の捜査や収賄などの不正疑惑が持ち上がっているが、中国紙、京華時報などは「サッカーはスポーツ系統の中で、巡視の被害が甚大な罹災地区だ」と表現している。
サッカー界の浄化は、4中総会で習近平指導部が示した「法治の推進」に沿った方針とみられる。今回の巡視では「イエローカード(警告)」でとどまっているが、今後、「レッドカード」が乱発され、幹部の粛清が始まらないとも限らない。サッカー界に対する厳しい意見は、サッカーファンとして知られる習近平国家主席が、中国サッカー界の低迷に業を煮やしていることをうかがわせる。(中国総局 川越一(かわごえ・はじめ)/SANKEI EXPRESS)