【メジャースカウトの春夏秋冬】恩師であるローイ・カーピンジャー氏(左)と大屋博行氏(アトランタ・ブレーブスの国際スカウト駐日担当)=1月18日、米国(大屋博行さん提供)【拡大】
指の間隔を広げれば広げるほど硬くなることは、自分の肘で試してみても分かる。メジャーでは落ちる系のボールとして、5本指で包み込むチェンジアップが主流なのもスプリットによるけがを回避するためだ。
ただ、田中投手のけがは、スプリットだけのせいではない。先発投手は日本で基本的な中6日での登板と違い、メジャーは中4日のローテーションが基本だ。いくら球数制限があっても登板間隔が短い方が、肘や肩に炎症を蓄積しやすい。レンジャーズのダルビッシュ有投手は登板間隔の短さを公然と批判した。
成果未知数の対処療法
靱帯の部分断裂が発覚した際、田中投手とヤンキース側は大きな決断を迫られた。損傷した靱帯を再建するトミー・ジョン手術を受けるか否かだ。トミー・ジョン手術は他のドナーや、自分の患部と逆側の肘、足などから靱帯を移植するもので、米国だけでなく日本でもよく知られている。