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【メジャースカウトの春夏秋冬】田中投手 痛みと付き合い「伝家の宝刀」 大屋博行 (3/5ページ)

2014.11.10 10:00

【メジャースカウトの春夏秋冬】恩師であるローイ・カーピンジャー氏(左)と大屋博行氏(アトランタ・ブレーブスの国際スカウト駐日担当)=1月18日、米国(大屋博行さん提供)

【メジャースカウトの春夏秋冬】恩師であるローイ・カーピンジャー氏(左)と大屋博行氏(アトランタ・ブレーブスの国際スカウト駐日担当)=1月18日、米国(大屋博行さん提供)【拡大】

 メリットは、ゴムにゴムを二重で貼り合わせるようなもので患部の強度が前よりも増すこと。リハビリを通じて、故障前よりも直球のスピードが速くなっている投手も多い。カート・シリング元投手(フィリーズなど)や田沢純一投手(メッツ)、今季メジャーで初勝利を挙げた和田毅投手(カブス)ら、その例は枚挙にいとまがない。

 デメリットは、リハビリ期間が長くなってしまう点だ。順調でも試合で投げられるようになるまで1年を要する。手術によって感覚も違ってくるため、けが前の状態に戻すには2、3年かかるといわれる。

 手術を回避した場合の治療が、「PRP注射」だった。自身から採取した血小板を用い、患部の再生を図るもので、成功すれば回復が早い。ただ、まだトミー・ジョン手術ほど一般化した手法ではなく、成否は未知数だ。何より、対症療法のため、回復したとしても同じけがを再発する可能性が高いというデメリットがある。

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