熊笹は繊維質やタンパク質、葉緑素(クロロフィル)に富み、最近では笹多糖体というものにも注目が集まっています。美容と健康にも効果的と言われる熊笹をたくさんの人に知ってもらうため、坂井さんはお茶、飴、そば、竹炭など、10種類以上の熊笹商品を販売をしています。化粧品にも応用できるのでは?という奥様のアドバイスから生まれたのが、美容液のフェイシャルマスク。熊笹に加えて、坂井さんが以前参加したプロジェクトの経験を生かし、破棄するカニの甲羅から得られるキトサンも配合。さらに登別の豊かな温泉を取り入れて、登別観光協会が提唱する9つの泉質をアピールするOV9(温泉バリエーション9)の個性的なパッケージが生まれました。
笹=緑のイメージを覆す真っ黒なマスクは、インパクトある存在として観光客の視線を集めています。地域素材の活用、美容健康への効果、自然環境への貢献など、夢が凝縮されて形になったようです。