独自文化生かし
一方、アフリカ南東部に浮かぶマダガスカルも、自然の生態系を含めて他のアフリカとはひと味違う島国だ。大陸の影響もありながら、インドネシアなど東南アジアから渡ってきた民族も多いため、マラガシーと呼ばれる独自の文化が生成されている。ラジアは2010年にワールドデビューを果たした女性シンガー・ソングライターだ。R&Bやジャズの要素も持ちながら、アフリカンな味わいのソウルミュージックを作り出している。新作「アコリ」でも、ヴァリハと呼ばれる竹筒に弦を張った楽器を用いるなど、この国ならではの特徴を生かしながら、モダンでダンサブルなサウンドに仕上げている。もちろん彼女自身のボーカルが存在感たっぷり。アフリカンテイストを濃厚に感じさせながらも、聴き手を選ばないバランスの良さに魅了されるはずだ。(音楽&旅ライター 栗本斉(ひとし)/SANKEI EXPRESS)