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中国改革派雑誌が存続の危機 (2/4ページ)

2014.11.28 11:30

首都北京市内の古いビルの中にある炎黄春秋の編集部。今、党の圧力によって存続の危機に立たされている=2009年6月23日、中国(矢板明夫撮影)

首都北京市内の古いビルの中にある炎黄春秋の編集部。今、党の圧力によって存続の危機に立たされている=2009年6月23日、中国(矢板明夫撮影)【拡大】

  • 中国共産党の長老でもある、月刊誌「炎黄春秋(えんこうしゅんじゅう)」の杜導正社長=2009年6月23日、中国・首都北京市(矢板明夫撮影)
  • 中国で最も「ものをいう雑誌」といわれる月刊誌「炎黄春秋(えんこうしゅんじゅう)」=2009年7月2日、中国・首都北京市(矢板明夫撮影)
  • 中国・首都北京市周辺地域

 改革派の党長老たちの回顧録を中心に掲載し、共産党史の影の部分や社会問題などに光を当て、知識人を中心に人気を博した。部数は創刊から23年で当初の10倍以上となる15万部に達し、中国で最も影響力が大きい雑誌の一つとなった。

 言論統制を担当する共産党中央宣伝部は炎黄春秋の内容を厳しくチェックしている。これまでに印刷業者や配送業者に圧力を加えて配達を遅らせたり、ホームページを閉鎖したりするなど、さまざまな嫌がらせをしてきた。しかし、編集方針にはなかなか介入できなかった。

 軍内で大きな影響力を持った肖上将への配慮のほか、もう一つの理由があった。長年、炎黄春秋の社長を務める杜氏が国務院新聞出版総署長(閣僚級)など重要ポストを歴任した大物で、現在の宣伝担当の劉雲山・政治局常務委員(67)らの元上司に当たるからだ。

 高齢理由に社長退任要求

 炎黄春秋関係者によると、2008年10月に肖上将が死去したことを受け、中央宣伝部はただちに「高齢」を理由に当時85歳の杜氏に引退を求めた。同時に、炎黄春秋が文化省の管理下に入るよう要求した。しかし、杜氏と編集部が猛抵抗した。当局はいったん引き下がったが、習近平政権が発足後の13年ごろから、社長交代と所属変更の圧力が再び強まった。

編集部内でも対立

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