サイトマップ RSS

中国改革派雑誌が存続の危機 (4/4ページ)

2014.11.28 11:30

首都北京市内の古いビルの中にある炎黄春秋の編集部。今、党の圧力によって存続の危機に立たされている=2009年6月23日、中国(矢板明夫撮影)

首都北京市内の古いビルの中にある炎黄春秋の編集部。今、党の圧力によって存続の危機に立たされている=2009年6月23日、中国(矢板明夫撮影)【拡大】

  • 中国共産党の長老でもある、月刊誌「炎黄春秋(えんこうしゅんじゅう)」の杜導正社長=2009年6月23日、中国・首都北京市(矢板明夫撮影)
  • 中国で最も「ものをいう雑誌」といわれる月刊誌「炎黄春秋(えんこうしゅんじゅう)」=2009年7月2日、中国・首都北京市(矢板明夫撮影)
  • 中国・首都北京市周辺地域

 呉氏は著名な歴史学者でもあり、知識人の間で大きな影響力を持つ人物だ。1996年から炎黄春秋の編集部に入ってから、杜氏の後継者と目され、次期社長になるといわれていた。一連のごたごたに嫌気を指し「これからは学問に没頭したい」と周辺に語っているという。

 11月4日に発売された炎黄春秋では、社長は杜氏のままになっている。杜氏ら主要幹部は今、胡氏に社長に就任するよう説得し続けると同時に、呉氏らの慰留にも努めているという。

 内部事情をよく知る大学教授は、「編集部は今、大混乱しているが、どんな結果になっても当局の勝ちだ。発行し続けてもこれまでと同じ雑誌ではなくなってしまうからだ」と、寂しげに語った。(中国総局 矢板明夫(やいた・あきお)/SANKEI EXPRESS

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ