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【衆院選2014】風吹かず「振り子現象」も止まるか (2/2ページ)

2014.12.3 09:35

【衆院選公示】(左から)街頭演説に集まった有権者ら、新党改革の荒井広幸代表、社民党の吉田忠智党首、生活の党の小沢一郎代表、共産党の志位(しい)和夫委員長=2014年12月2日

【衆院選公示】(左から)街頭演説に集まった有権者ら、新党改革の荒井広幸代表、社民党の吉田忠智党首、生活の党の小沢一郎代表、共産党の志位(しい)和夫委員長=2014年12月2日【拡大】

  • 【衆院選公示】(左から)次世代の党の平沼赳夫(たけお)党首、公明党の山口那津男(なつお)代表、維新の党の江田憲司共同代表、民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表、自民党の安倍晋三(しんぞう)総裁=2014年12月2日
  • 【衆院選公示】街頭演説に集まった有権者ら=2014年12月2日、東京都新宿区(共同)
  • 【衆院選2014】党派別立候補者数=2014年12月2日現在。※諸派は幸福実現党など。議長、副議長は出身政党に含めた。

 安定求める声も

 大量議席にあぐらをかいた与党に鉄槌(てっつい)を下すように、有権者は野党を勝たせてきた。しかし、今回の衆院選は、そうした「振り子」が動く雰囲気はない。

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査(11月22、23両日実施)では、今回の衆院選について、「与野党が伯仲する」結果を望む声が41.9%と多かったが、「与党が野党を上回る」結果も38.0%あり、現在の自公連立政権による安定した政治を求める声は少なくない。

 さらに、民主党をはじめとする野党が、自公政権に代わる「受け皿」になる準備ができていないのも大きい。「非共産」勢力で選挙区調整を進めたものの、それぞれの党が「身を切る改革」(維新の党)、「自主憲法制定」(次世代の党)などと独自の主張を強めており、有権者に「結局は野合だ」と受け取られても仕方がない。

 おごらず、ひたむきに

 ただ、このまま14日の投開票まで「無風」が続く保証はない。与党の慢心が少しでも見えたら、野党に追い風が吹く可能性もある。首相周辺は「おごらず、ひたむきにやるだけだ」と語った。(SANKEI EXPRESS

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