【衆院選公示】(左から)次世代の党の平沼赳夫(たけお)党首、公明党の山口那津男(なつお)代表、維新の党の江田憲司共同代表、民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表、自民党の安倍晋三(しんぞう)総裁=2014年12月2日【拡大】
≪衆院選公示≫
第47回衆院選が2日公示され、14日の投開票に向け12日間の選挙戦がスタートした。安倍晋三首相(自民党総裁)が掲げる経済政策「アベノミクス」の是非に加え、集団的自衛権の行使容認や原発再稼働などが争点。公示前勢力で半数を大きく上回る「1強」の自民党に、民主党や維新の党などが野党共闘で挑む構図で、第2次安倍政権の2年間に対する有権者の審判となる。
全国295小選挙区に計959人、全国11ブロックの比例代表(180議席)と合わせて1191人(重複立候補を除く)が立候補。前回の2012年衆院選の1504人に比べて大幅減となった。
各党は第一声でアベノミクスをめぐり論戦を繰り広げた。
「経済を強くし、世界の真ん中で輝く国にする」。安倍首相は福島県相馬市で「私たちが進める『アベノミクス』が問われる選挙だ。景気回復の温かい風を地域にも届けることが、これからの使命だ」と決意を示した。公明党の山口那津男代表も横浜市で「経済再生、デフレ脱却を進めなければならない。推進できるのは自公連立政権しかない」と訴えた。