近くにいた人が一部始終を携帯電話で撮影し、米テレビなどで公開された。ガーナーさんが「息ができない」と訴えていたことから、警察の対応に批判が高まった。
不起訴決定を受け、バラク・オバマ大統領(53)は「(人種的な)少数派は、警察が自分たちの側におらず、公平に扱われていないと懸念している」と語った。司法省は人種差別を禁じた公民権法に抵触していないか、独自捜査する考えを示した。
しかし、ニューヨークでは不起訴決定直後から抗議デモが始まった。参加者は「正義が実現しなければ黒人に平和な暮らしは来ない」などと書かれたプラカードを持ち、次々に怒りの声を上げた。
この日、クリスマスツリーの点灯式が行われたロックフェラーセンター前を行進し、グランドセントラル駅にもなだれ込んだ。駅の構内や路上では、寝転がって抗議する「ダイ・イン」も行われた。