狂言師、野村萬斎(まんさい)さんと舞台演出を手がけたメディアアーティストの高谷史郎さんによるコラボレーションによって行われた「三番叟/エクリプス(日蝕)」=2014年12月3日、東京都江東区の東京都現代美術館(政川慎治さん撮影)【拡大】
白髪の絵画はほぼ半世紀前に描かれたにもかかわらず、鮮やかなストローク、ほとばしるエネルギーで見る者を圧倒する。そんな身体の動きの絵画化を、現代に継承しているのが画家、ジュリー・メーレトゥだ。エチオピア生まれ、ニューヨーク在住の彼女の技法は独特である。
最初に描くのは、都市や建築の精密なドローイング。彼女にとって建築とは歴史や権力の象徴。その上に重ねるのがひっかくような、切り裂くような線。平面なのに多層的、かつ時間の積層も感じさせる、現代の水墨画のようでもある。(文化部 黒沢綾子/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
「東京アートミーティング(第5回) 新たな系譜学をもとめて 躍動/痕跡/身体」 2015年1月4日まで、東京都江東区三好4の1の1、東京都現代美術館。月曜と2014年12月28日(日)~2015年1月1日(木)は休館、午前10時~午後6時(最終入場は5時30分)。一般1200円、大学生と65歳以上900円、中学・高校生600円、小学生以下は無料。問い合わせはハローダイヤル(電)03・5777・8600。