サイトマップ RSS

読むことを通じて、京都と出会いなおす 幅允孝 (4/5ページ)

2014.12.11 15:45

新しい京都に出会える『本の中の、京都』(中島光行さん撮影、提供写真)

新しい京都に出会える『本の中の、京都』(中島光行さん撮影、提供写真)【拡大】

  • 【本の話をしよう】ブックディレクター、幅允孝(はば・よしたか)さん(山下亮一さん撮影、提供写真)

 ところが、千重子は艶やかな桜の木々から少し外れたところにある一本桜の方が好きだと語り、重なった花の隙間からのぞく若葉の大文字山に見とれる。その「咲き誇る桜だけでなく、まわりの景色も一緒に」見る姿勢が、じつに京都らしいと西村さんは語るのだ。

 庭も、街の人々も、市街を囲む山々も、空も、互いが引き立てあってひとつの風景をつくり、「その調和の中に『美』を見出そうとする」京都。祇園祭の一体感や、毎朝自宅の前を掃除する習慣、庭の借景などもすべて「まわりを生かし、生かされる」京の文化からきているのではないかと西村さんは話し、それを読んだ僕は、自然と何度も頷(うなず)いているのである。

 京都の最北、花背にある料理旅館「美山荘」の当主、中東久人さんは、父の書いた『京 花背 摘草料理』という本から、先代の思いを読み解く。細見美術館の館長、細見良行さんは、千宗室『茶の心』を読み、日本文化の「背骨」を感じる。清水寺の執事補、大西英玄さんは、京都新聞の連載を書籍化した『日本人の忘れ物 京都、こころここに』に日本ならではの心の在り方をみつける。伝統的な本や、歴史小説、京都の中華料理の本もあれば、最近の京都の空気をつかみとるような雑誌の紹介もある。本の舞台が京都でなくとも、京都人を通して出会った本は、すべて京都にまつわる本になってくる。

自身の京都を編み込んでいくということは…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ