「見た目は望遠鏡のようだが、われわれはこれで強力なパワーを手に入れた」。ONRのマシュー・L・クランダー局長は米紙ワシントン・ポストの取材にこう胸を張った。
海軍の艦船でレーザー兵器が運用されるのは今回が初めて。9~11月に照射実験が行われ、強風や高温多湿といった悪条件下でも狙いを外さず完璧に稼働することを確認し、今月10日に運用が許可された。
今回の兵器は照射出力が30キロワットで、標的の一部を破壊できる程度だが、ONRは「艦長の権限に基づき、ポンスが危険にさらされた場合、LaWSが艦を守る」とし、実戦での使用の可能性にも言及している。
低リスク低コスト、米以外も参戦
低リスク・低コストのレーザー兵器は「戦い方を根本的に変える」といわれている。砲弾やミサイルを積み込む弾薬庫は不要で敵の攻撃などで爆発する危険もない。ミサイルは1発数十万ドルもするが、レーザー兵器の1発当たりのコストはポスト紙の試算でわずか59セント(約70円)。クランダー局長は「1発1ドルにも満たず、防衛予算が増えないなか配備に何の異論もないはずだ」と強調した。