サイトマップ RSS

認識のウソ、不確かさを暴く 高松次郎ミステリーズ (3/5ページ)

2014.12.15 15:40

高松次郎(1936~98年)の回顧展「高松次郎ミステリーズ」__「No273(影)」1969年(東京近代美術館蔵)。(C)The_Estate_of_Jiro_Takamatsu,Cortesy_of_Yumiko_Chiba_Associates

高松次郎(1936~98年)の回顧展「高松次郎ミステリーズ」__「No273(影)」1969年(東京近代美術館蔵)。(C)The_Estate_of_Jiro_Takamatsu,Cortesy_of_Yumiko_Chiba_Associates【拡大】

  • 高松次郎(1936~98年)の回顧展「高松次郎ミステリーズ」__「形No.1202」1987年(東京近代美術館蔵)。(C)The_Estate_of_Jiro_Takamatsu,Cortesy_of_Yumiko_Chiba_Associates
  • 高松次郎(1936~98年)の回顧展「高松次郎ミステリーズ」__「木の単体」1971年(東京国立近代美術館蔵、上野則宏さん撮影、提供写真)。(C)The_Estate_of_Jiro_Takamatsu,Courtesy_of_Yumiko_Chiba_Associates
  • 高松次郎(1936~98年)の回顧展「高松次郎ミステリーズ」__「遠近法の椅子とテーブル」1966~67年(東京近代美術館蔵、上野則宏さん撮影、提供写真)。(C)The_Estate_of_Jiro_Takamatsu,Cortesy_of_Yumiko_Chiba_Associates
  • 高松次郎(1936~98年)の回顧展「高松次郎ミステリーズ」__遠近法の椅子とテーブル(側面)=2014年12月1日(原圭介撮影)
  • 高松次郎(1936~98年)の回顧展「高松次郎ミステリーズ」__「複合体(椅子とレンガ)」1972年(The_Estate_of_Jiro_Takamatsu蔵。(C)The_Estate_of_Jiro_Takamatsu,Courtesy_of_Yumiko_Chiba_Associates
  • 高松次郎(1936~98年)の回顧展「高松次郎ミステリーズ」__「平面上の空間_No.850」1978年(パーフェクト_リバティー教団蔵、上田幸勝さん撮影、提供写真)。(C)The_Estate_of_Jiro_Takamatsu,Courtesy_of_Yumiko_Chiba_Associates

 言葉や機能も標的に

 高松が標的にしたのは、遠近法だけではなかった。言葉による認識の不確かさもその一つ。例えば「木の単体」。細かく砕かれた木片は、「木」と呼べるものだろうか。私たちが考える土台にしている事物の「概念(言語)」が、存在の全体ではなく、一部分しかカバーしていないことが分かる。

 さらに、「複合体(椅子とレンガ)」では、傾いた椅子が「座れる」という機能をなくし、その下のレンガも本来の用途に使われず、どちらも名付けようのないモノに変化する。いかに言葉とモノの関係は危ういものかを暴いてみせた。

 ここまでの作品をみると、作品の裏側に込められたコンセプト(考え方)は分かっても、味わいがあり、鑑賞に十分堪えうる作品とは言い難い。しかし、高松は1970年代から、色彩を伴う絵画らしきものを描き始めた。

 「平面上の空間 No.850」は、右側に曲がった太いブルーの帯がよぎり、左側は、定規やコンパスで描いた直線や円の一部とみられる線で構成されている。

 この制作時期の解説を担当する保坂健二朗主任研究員は、線が途中で消えていることに着目する。「もしZ軸も持つ3次元が想定されているのだとしたら、いわゆる断面図と考えることができる。いま直線と見えているものが、実際には、こちら側か奥側に進んでいるために、Z=nの箇所で切った場合、一部見えなくなっている」と分析する。

見る人に感動があればいい

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ