チャウシェスク独裁政権崩壊のきっかけとなった軍のデモ銃撃事件から25年を迎えた12月17日、ルーマニア西部ティミショアラの墓地では、礼拝のために犠牲者の顔写真とろうそくが供えられた=2014年(AP)【拡大】
ルーマニアは「ローマの地」を意味し、先住民のトラキア系ダキア人の国家が1世紀にローマ帝国の版図に組み込まれたことに由来する。東欧では唯一のラテン系民族の国で、人口は2131万人だ。在日本ルーマニア商工会議所の酒生文弥(さこう・ふみや)会頭(58)は、その親日的な国民性を強調する。第二次大戦では同じ枢軸国側に立ち、日露戦争では“天敵”のロシアに勝利したこと、また日本の「武士道精神」に関する書籍が日本への好感と尊敬につながっており、「日本人とわかると相好を崩して近寄ってくる」(酒生さん)という。
在日本ルーマニア大使館は17日、都内でルーマニアと日本の絆をテーマにしたシンポジウムを開いた。ラドゥ・シェルバン駐日大使(63)は「ルーマニアが市場経済を目指して苦難の道を歩んできたなかで、日本からは5つの巨額の政府開発援助をいただいた」と謝意を示した。さらにルーマニア経済の潜在力として、石油・天然ガスの産出国であることや人口の4倍をまかなえる農業生産力、豊富なIT人材などを挙げ、積極的な投資を求めた。