また帝都については、にぎわった明治時代の銀座通りの絵、大正~昭和初期のモガ・モボ(モダンガール、モダンボーイ)の風俗やファッションをポスターなどで紹介。関東大震災(1923年)の様子を描いた絵や東京大空襲(45年)で焼けた服などの展示で、災害や戦火を乗り越えた東京の姿を伝えている。
駕籠や千両箱を「体感」
ちょっと横道にそれた「コラム展示」も面白い。「すごいぞ、ニッポンの知恵-和紙のチカラ」では、ユネスコの無形文化遺産に登録された和紙の優秀さを紹介。紙と布を合わせて作った紙布(しふ)の裃(かみしも)や雨具を展示しており、江戸時代ではさまざまな用途に使われ、リサイクルされていた紙の文化が学べる。
コラム展示の「江戸東京レアグッズ」では、大東京名物「空気の缶詰」(1968年)が登場。大気汚染が進んだころで、風刺が利いている。
また、江戸時代後期(寛政~文化年間)に、患者が嘔吐したものを2点“珍品”として展示している。大学で成分を調べた結果、1つはコレステロール、もう1つは鉱物だった。1つは胆石、もう1つは薬として飲んだ鉱物だった可能性があるという。