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【木村英輝さん 生命を描く】(4-2) 日本初のポップアート 受け継ぐ (3/4ページ)

2015.1.8 18:10

東西南北を司る4体の霊獣、青龍、白虎、朱雀、玄武が壁面いっぱいに描かれ、訪れる者を魅了する=2014年10月9日、京都市左京区のわらびもち店「峯嵐堂平安神宮店」(田中幸美撮影)

東西南北を司る4体の霊獣、青龍、白虎、朱雀、玄武が壁面いっぱいに描かれ、訪れる者を魅了する=2014年10月9日、京都市左京区のわらびもち店「峯嵐堂平安神宮店」(田中幸美撮影)【拡大】

  • コイの下絵に金の縁取りをするキーヤン。この金を配した派手な色合いも現代の琳派(りんぱ)といわれる由縁だ=2014年9月21日(田中幸美撮影)
  • 京都芸術文化会館館長の下田元美(もとよし)さんが初めて目にして、「キーヤンこそ現代の琳派(りんぱ)」と確信したコイをモチーフにした巨大タペストリー=2013年7月16日、京都市中京区の帯問屋「誉田屋源兵衛」(田中幸美撮影)

 「天に登る」コイ270匹

 京都府立文化芸術会館館長の下田元美(もとよし)さんは数年前の祇園祭の際、室町通の帯問屋の店先に掛けられた巨大なタペストリーに目を奪われた。「イキのいい仕事をしている人がいるな」。270匹のコイはまるで天に登るかのように描かれていた。そして、「勢いとすっきりとしたデザインは完全に琳派だ」と思ったという。それがキーヤンとの出会いだった。

 「(キーヤンは)理屈をこねることを嫌い、直感を頼りに生きることを選んできた。どの壁画も見る者にそのことを語りかけてくる」と下田さん。

 宗達は迷うことなしに描いたと思われるが、キーヤンの筆にも迷いは見られない。描くのはもっぱらスケッチできる動植物。「意匠化された動植物や大胆な配置、そしてデフォルメと省略の妙。これらは宗達がたどりついた美意識と重なる」。こう説明する下田さんは、自信を持って言い切った。

琳派(りんぱ)とは

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