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【「日本の食」未来へつなぐ】(8-6) 「神様の作った海水」が生み出す塩 (2/5ページ)

2015.1.10 12:00

仕上げに塩をかき混ぜて水分を飛ばす百木智恵子さん(右)と次男の良太さん(中央)。母から息子へと、「とっておきの塩」が受け継がれていく=2014年12月20日、三重県伊勢市(塩塚夢撮影)

仕上げに塩をかき混ぜて水分を飛ばす百木智恵子さん(右)と次男の良太さん(中央)。母から息子へと、「とっておきの塩」が受け継がれていく=2014年12月20日、三重県伊勢市(塩塚夢撮影)【拡大】

  • もうもうと水蒸気が立ちこめる工房。1日10時間以上窯の様子を見守る=2014年12月20日、三重県伊勢市(塩塚夢撮影)
  • 薪の一本一本をムダにしないよう調整する。「薪の火は心を温めてくれる」と百木(ももき)智恵子さん=2014年12月20日、三重県伊勢市(塩塚夢撮影)
  • 「岩戸の塩」大(376グラム)2400円、小(125グラム)820円(税込み)=2014年12月20日、三重県伊勢市(塩塚夢撮影)

 「作り方はシンプル。海水から水分を抜くだけです。海水のバランスはなんにも変えない。人間の体にとってよいものを、神様がきちんと作ってくれていますから」と良太さんが言う通り、その成分は海水の含有量比とほぼ同じ。他の塩やにがり、固結防止のための添加物は一切使用していない。「とてもうま味が強いお塩。塩分は強すぎないけれど、ビシッと味を決めてくれる」と松田さんも高く評価する。

 ミネラルが豊富で舌にも体にも優しいことから全国にファンを持つ岩戸の塩は、家族が体を壊したことに悩んでいた智恵子さんが「体のバランスを整えるため」と二見の海水をくみ上げて作り始めた。知人に配っていたところ、評判が評判を呼び、塩の専売制が廃止された1997年から正式に販売が開始された。

 「塩を作って売りたいなんて人は当時いなかったから。役場にも聞いてみたけれど、前例は明治の初めだって(笑)。でも、担当の人が『だったら前例を作りましょう』って言ってくれてね。八方ふさがりでも、上と下は空いてるもんやね」

母の思い受け継ぐ

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