「まんべんなく火を通すには、やっぱりこうしないといけない。均一に火が通らないと、だまにもなりますから。火加減も強すぎると塩が焼けてしまう。薪の一本一本をムダにしないように、考えながら作る。マニュアルのない仕事です。確かに大変やけど、命に関わる仕事ですから。いい加減では、塩は作れない」と良太さん。
2歳の娘も良太さんの作る塩が大好きという。
「熱を出したときに『シオ、シオ』って言うんです。なんやろうと思って塩おにぎりを作ってやっても食べない。じゃあ、と塩をそのまま出したらなめた。そしたらケロリと熱が引いた。子供は本能的に自分の体に必要なものを分かっているんですね。おままごとでも塩をふるマネをしているんですよ」と顔をほころばせる。