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TTP学校テロ1カ月 癒えぬ心の傷 (1/4ページ)

2015.1.16 10:10

1月14日、ペシャワルの病院に設置された、殺害されたアハマド・ナワズさんの弟の死を悼む横断幕=2015年、パキスタン(岩田智雄撮影)

1月14日、ペシャワルの病院に設置された、殺害されたアハマド・ナワズさんの弟の死を悼む横断幕=2015年、パキスタン(岩田智雄撮影)【拡大】

  • 1月14日、パキスタン北西部ペシャワルの入院先の病室で、タリバン運動への怒りに声を震わせるアルタフ・フセインさん=2015年(岩田智雄撮影)
  • パキスタン・カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル

 【国際情勢分析】

 パキスタン北西部ペシャワルにある軍系の学校がイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」のテロに遭い、子供を中心に約150人が殺害された事件から16日で1カ月になる。学校は再開したものの、生徒や教師の心の傷は癒えていない。残虐な犯行への市民の怒りを受け、政府は対テロ政策を強硬に推し進めている。

 「宗教語る資格ない」

 「あいつらに名前などない。ただの殺人者だ」

 事件当時、銃弾3発を浴び、今もペシャワル市内のレディー・リーディング病院で入院生活を送る男性英語教師、アルタフ・フセインさん(41)は看護師の制止を遮り、怒りに満ちた大声を絞り出した。

 同じ学校に通う小学1年生の娘(6)を抱いていたところ、テロ犯が娘を奪い取り、頭を撃って“処刑”した。今も娘の感触が残る両手を見つめて、黙りこくることが多く、精神的に不安定な状態が続いている。

シャリーア(イスラム法)に基づく統治

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