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【ヤン・ヨンヒの一人映画祭】触れ合い互いに成長する医師と患者 (2/4ページ)

2015.1.16 13:30

【かざすンAR(視聴無料)】映画「ジミーとジョルジュ_心の欠片(かけら)を探して」(アルノー・デプレシャン監督)。公開中(コピアポ・フィルム提供)。(C)2013_Why_Not_Productions-France_2_Cinema-Orange_Studio

【かざすンAR(視聴無料)】映画「ジミーとジョルジュ_心の欠片(かけら)を探して」(アルノー・デプレシャン監督)。公開中(コピアポ・フィルム提供)。(C)2013_Why_Not_Productions-France_2_Cinema-Orange_Studio【拡大】

  • ヤン・ヨンヒ(梁英姫)監督(ワハハ本舗提供)

 特殊ななまりの英語を話す、まだ患者を持ったことがない“型破りな怪しい精神科医”ジョルジュは、失神するほどの頭痛と悪夢に悩まされながら自分を見失いつつある患者ジミーと向き合うことになる。毎日のようにジミーの人生について話を聞きながらノートをつづるジョルジュは、戦争後遺症と思われていたジミーの症状には幼少期の体験や女性たちとの関係からの影響が大きいことに気付く。ジミーの心の奥深くに隠されていた闇に触れながら対話を重ねる日々、2人の間に医師と患者の関係を超えた友情が芽生える…。

 周到準備、卓越演技

 デプレシャン監督は、2人の主演俳優が決定した後に脚本執筆にとりかかったという。ジミー役のデル・トロは今までのたくましく男臭い役柄とは打って変わって、精神疾患に疲れ果て自信をなくしたようなキャラクターを見事に演じ切っている。撮影前に原作を読み込み、ジミーが服用する薬についても完全に調べ上げたという楽屋話もうなずける熱演である。デプレシャン監督作常連のアマルリックは、ジョルジュが話す特殊な英語を身につけるのに数カ月を費やし撮影に挑んだ。自らの出自を明かすことなく、誰にも媚(こ)びず、どこにも属さず、自由を追い求めるジョルジュを魅力たっぷりに演じている。

「友よ、自分の本名を忘れるな。自ら安らぐ者は相手とも安らげる」

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