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【湘南の風 古都の波】敵も味方もなく安らかな年に (2/4ページ)

2015.1.19 18:10

新しい年への祈りを込めて国宝の洪鐘(おおがね)がつかれた=2014年12月31日、神奈川県鎌倉市長谷の円覚寺(渡辺照明撮影)

新しい年への祈りを込めて国宝の洪鐘(おおがね)がつかれた=2014年12月31日、神奈川県鎌倉市長谷の円覚寺(渡辺照明撮影)【拡大】

  • 観音様に触れることができる機会は年に1度だけ=2014年12月18日、神奈川県鎌倉市長谷の長谷寺(渡辺照明撮影)
  • 屋根にも木立にも元日の雪がうっすらと積もった=2015年1月1日、神奈川県鎌倉市大町の妙本寺二天門(渡辺照明撮影)
  • 青空に福娘の表情がひときわ輝く=2015年1月2日、神奈川県鎌倉市小町の本覚寺(渡辺照明撮影)
  • 海に感謝。船おろしにはたくさんの人が集まった=2015年1月2日、神奈川県鎌倉市の坂ノ下海岸(渡辺照明撮影)
  • 神奈川県鎌倉市

 洪鐘は高さが259.5センチ。時宗の嫡男で第9代執権の貞時が正安3(1301)年、国家安泰を祈願し寄進している。

 谷戸の中腹にある洪鐘まで100段を超える石段を上がり、新しい年の訪れをじっと待つ。午後11時55分から、円覚寺管長の横田南嶺老師が1回ずつ祈りを込め、ゆっくりと3つ。さらに傍らの弁天堂で読経をしてから、次々にお坊さんたちが国宝の洪鐘を突いていった。

 ≪雪のち希望へ…≫

 年の瀬から新年にかけては、宗教行事が日々の暮らしに最も近づく時期でもある。鎌倉市長谷の長谷寺では納めの観音の12月18日、御足参りが行われた。

 1年に1度だけお参りに訪れた人たちが観音堂の内陣まで入ることが許され、本尊の十一面観音菩薩像の御足に直接、触れることができる。木造では日本最大級という長谷観音の高さは9.18メートル。その足元には、正午から夜の8時まで参拝客の列が途切れることなく続いた。

新春恒例の「船おろし」

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