鎌倉には大みそかに一般の人が除夜の鐘を突けるお寺も円覚寺や長谷寺、光明寺などたくさんある。真夜中の列に並び家族そろって鐘を突く人、遠くその鐘の音を聞きながら年越しそばを食べる人…。それぞれの行く年が過ぎていく。
一夜明け1日は雪化粧。元日の積雪は、東京で9年ぶりということだったが、今年は温暖な鎌倉の方が、その東京よりも少し多く降ったようだ。それでも鶴岡八幡宮をはじめ市内の寺社にはたくさんの人が初詣に訪れていた。
翌2日は一転して青空。相模湾に面した鎌倉は漁業の町でもある。由比ガ浜西端の坂ノ下海岸では、大漁旗で飾った漁船が砂浜に勢ぞろいした。新春恒例の「船おろし」。船霊に御神酒を供え、新たな年の豊漁と安全を願う。
船主たちが日ごろの感謝を込め、海に向かってミカンをまく。といってもそのミカンを拾うのは、砂浜に集まった地元の子供たち、そして大人たちだ。ミカンだけでなくお菓子や小銭もまかれる。