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【湘南の風 古都の波】敵も味方もなく安らかな年に (3/4ページ)

2015.1.19 18:10

新しい年への祈りを込めて国宝の洪鐘(おおがね)がつかれた=2014年12月31日、神奈川県鎌倉市長谷の円覚寺(渡辺照明撮影)

新しい年への祈りを込めて国宝の洪鐘(おおがね)がつかれた=2014年12月31日、神奈川県鎌倉市長谷の円覚寺(渡辺照明撮影)【拡大】

  • 観音様に触れることができる機会は年に1度だけ=2014年12月18日、神奈川県鎌倉市長谷の長谷寺(渡辺照明撮影)
  • 屋根にも木立にも元日の雪がうっすらと積もった=2015年1月1日、神奈川県鎌倉市大町の妙本寺二天門(渡辺照明撮影)
  • 青空に福娘の表情がひときわ輝く=2015年1月2日、神奈川県鎌倉市小町の本覚寺(渡辺照明撮影)
  • 海に感謝。船おろしにはたくさんの人が集まった=2015年1月2日、神奈川県鎌倉市の坂ノ下海岸(渡辺照明撮影)
  • 神奈川県鎌倉市

 鎌倉には大みそかに一般の人が除夜の鐘を突けるお寺も円覚寺や長谷寺、光明寺などたくさんある。真夜中の列に並び家族そろって鐘を突く人、遠くその鐘の音を聞きながら年越しそばを食べる人…。それぞれの行く年が過ぎていく。

 一夜明け1日は雪化粧。元日の積雪は、東京で9年ぶりということだったが、今年は温暖な鎌倉の方が、その東京よりも少し多く降ったようだ。それでも鶴岡八幡宮をはじめ市内の寺社にはたくさんの人が初詣に訪れていた。

 翌2日は一転して青空。相模湾に面した鎌倉は漁業の町でもある。由比ガ浜西端の坂ノ下海岸では、大漁旗で飾った漁船が砂浜に勢ぞろいした。新春恒例の「船おろし」。船霊に御神酒を供え、新たな年の豊漁と安全を願う。

 船主たちが日ごろの感謝を込め、海に向かってミカンをまく。といってもそのミカンを拾うのは、砂浜に集まった地元の子供たち、そして大人たちだ。ミカンだけでなくお菓子や小銭もまかれる。

正月三が日の「初えびす」

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