見いだした活路
「ブナコ」の名前は、ブナのテープをコイル状に巻くという「ブナコイル」と、津軽弁で「愛らしいもの」「大切にすべきもの」を「◯◯コ」と呼ぶことに由来している。もともとトレーや器などキッチンウエアを主力商品として製造していた。高度成長期以降、百貨店を通じた販売を主力に売り上げを伸ばしたが、バブル崩壊で百貨店自体の売り上げが激減。販路を百貨店に頼っていたブナコは倒産寸前まで追い込まれた。
転機となったのは、アメリカの店舗でブナコのトレーを見たという東京のインテリアショップから、「この素材と技術でランプを作ってほしい」との依頼がきたことだった。開発資金もないため、倉田社長は新たな挑戦に踏み出すかどうかためらったが、相談相手だった弟から「限界は兄貴が勝手に決めているだけ」と言われ、決心がついたという。県の助成金などを得て依頼されたランプの開発をやり遂げ、世界のインテリア市場に向けた活路を切り開いた。