新市場を開拓
開発したランプを展示会で発表したところ、百貨店を通じたキッチンウエアとは異なる市場が見えてきた。「デザインを重視する付加価値の高いインテリア市場では、ブナコの素材や技術を生かした商品が通用する」と確信した倉田社長は、さまざまなインテリア用品を意欲的に手がけるようになった。
世界にこぎ出すなかで、倉田社長は「デザイナーの要望には基本的にノーと言わない」という柔軟な姿勢をとった。職人たちが持つ、手仕事ゆえの柔軟で確かな製造技術には自信があった。だからこそ、「ブナコはデザイナーのアイデアを具体的な形に実現する技術が強み」と考えたのだ。
こうした姿勢が欧米を中心に世界中のインテリアデザイナーから好感され、飛躍につながった。弘前の「ブナコ」は、グローバルな「BUNACO」となったのである。ブナコは昨年京都にオープンしたリッツ・カールトンホテルなど一流ホテルのランプも手がけている。