世の中には仏様のお教えを始め、仏教の初門にあたる論語など、道徳のお手本となるものがあります。日本では終戦前まで「修身」という「忠と孝」を中心とした道徳教育に重きをおいていました。知識を詰め込むことよりも立派な人格を育成することが大切だったからです。子供たちのお手本は学校の先生や両親であり、その人をとりまくすべての大人たちでした。礼儀作法をはじめ弱者への思いやり、老いた親の面倒を見るなどの親孝行を実践する大人たちがいたからこそ子供たちはその姿を見て自然に善悪の判断や忠や孝を実践していくことができたのです。しかし現在では個人主義、自由主義などの思想が大きく影響して「人格形成に重きをおく」という教育は影をひそめ、また子供たちにとっての「お手本」となる大人が激減しています。このような時代だからこそ「忠と孝」を持ちあわせた大人の存在が必要です。親や学校の先生を始めとする大人たちは、子供たちに尊敬されお手本となる努力をすべきではないでしょうか。