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残虐行為どう伝える 渡辺武達 (2/4ページ)

2015.2.18 09:45

イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が1月20日にインターネット上で発表した映像声明。左は後藤健二さん、右は湯川遥菜(はるな)さん=2015年(動画投稿サイト「ユーチューブ」より)

イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が1月20日にインターネット上で発表した映像声明。左は後藤健二さん、右は湯川遥菜(はるな)さん=2015年(動画投稿サイト「ユーチューブ」より)【拡大】

  • 人質をめぐる「イスラム国」との関係=2015年1月26日現在。※後藤健二さんの顔写真は、インターネットに公開された画像から
  • イスラム国が身代金を求める構図=2015年1月22日現在
  • 【イスラム国殺害脅迫】ネット上のメッセージ=2015年1月24日
  • 過激派「イスラム国」とみられるグループが1月20日発表したビデオ声明の全文=2015年
  • 1月25日、東京・池袋のビル街のスクリーンに映し出された後藤健二さんとみられる映像。「ユーチューブ」に投稿されたもので、湯川遥菜(はるな)さんが殺害されたとみられる写真を持っていた=2015年、東京都豊島区(ロイター)
  • イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の支配地=2015年2月2日現在

 多くの識者が指摘するように、現在のISの問題は、2003年に米軍の空爆によって始まったフセイン政権打倒のイラク戦争から始まっている。ISの政治的活動を担う「官僚」の多くがフセイン政権の残党で、彼らは恐怖による統治技術にたけている。

 焼き殺すというヨルダン軍パイロットの殺害方法は、イスラム教の一般的な教義では許されない残虐行為だ。また、人質が殺害に時に着せられていたオレンジ色の着衣は、米軍による捕虜虐待が報告されたイラクのアブグレイブ刑務所で、イラク人捕虜が着せられていたものをまねたとされる。ISのやり方は、「敵」のやり方のアナロジー(類似行為)といえる。

 パイロット殺害の報復として死刑が執行されたイラク人の女テロリスト、サジダ・リシャウィ死刑囚は、その兄弟3人が米軍に殺害され、夫とともにヨルダンであの自爆テロ攻撃に加わったという。こうした怨念の構図は、イスラエルとアラブ諸国との対立のほか、キリスト教徒の十字軍遠征の記憶ともオーバーラップし、報復の連鎖を生んでいる。

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