連続銃撃テロが起きたデンマークの首都コペンハーゲンで16日、テロの犠牲者を悼み、市民の連帯を確認する式典が行われた。地元メディアによると、市民ら約3万人が参加し、テロに屈しない姿勢を示した。
参加したデンマークのトーニングシュミット首相は、人々の「強い連帯意識」があれば困難を乗り越えられると強調。宗教や信条が異なっても「デンマーク人として結束しよう」と呼び掛けた。
AP通信によると、デンマークの複数の捜査当局者が、連続銃撃テロの容疑者の男は、オマル・フセイン容疑者(22)であると確認した。男の父親も警察から電話連絡を受けたと地元メディアに明らかにし、息子が容疑者であることを事実上認めた。
追悼式典の会場には、表現の自由や寛容さを訴えるプラカードを持った市民の姿が見られた一方、銃を携帯した警官も多数配置され、緊張感も漂った。
会社員、マリ・ブランケさん(26)は「友達は『また何か起きるかも』と怖がって来なかったが、犠牲者に追悼の意を示すために来た。これだけ多くの人々が集まったことに感動している」と話した。