治安当局は、服役中に過激思想に感化された容疑者が、1月のフランス連続テロに触発されて犯行に及んだ可能性もあるとみて調べを進めている。
14~15日にかけ発生したテロでは、イスラム教の預言者ムハンマドを風刺した画家らが「表現の自由」を討議していたカフェと、シナゴーグ(ユダヤ教会堂)が相次いで銃撃され、市民2人が死亡した。(SANKEI EXPRESS)
≪服役中に過激化 「イスラム国」傾倒≫
デンマークの連続銃撃テロで治安当局に射殺されたオマル・フセイン容疑者は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に強い関心を抱いていたとみられる。米CNNテレビによると、フセイン容疑者のものとみられるフェイスブックには犯行の直前、「イスラム国」の指導者、バグダディ容疑者に忠誠を誓う言葉が書き込まれていた。また、デンマークの地元メディアは、過激派の「聖戦」を称賛する動画をフェイスブックに載せていたと伝えている。
地元メディアによると、フセイン容疑者は両親がパレスチナ難民で、本人はデンマークで生まれ育ったが、ユダヤ人への憎悪を公言してきた。パレスチナ紛争の話になると熱を帯び、短気な性格だったという。