2013年11月に起こした刺傷事件での服役が転機になったとみられる。刑務所内で昨年夏ごろから過激化し、当局は要注意人物と見なしていた。
両親はヨルダンの難民キャンプで数年間暮らし、デンマークに移住後、フセイン容疑者が生まれた。幼少期は幸せだった。だが、ヨルダンに渡って数年間過ごした後、進学でつまずいたとされる。
コペンハーゲンに戻ってからは、危険な刃物を持ち歩き、大麻を吸い、犯罪組織に関与。キックボクシングに打ち込み、仲間から「キャプテン」と呼ばれた。
刺傷事件では、列車内で19歳の男性を刃物で何度も刺した。刑務所に入り、出所したのはテロの約2週間前だった。
デンマークの報道によると、フセイン容疑者の父親は16日、事件に関して警察から電話連絡を受けたと明かし、容疑者が自分の息子であることを事実上認めた上で、「ショックを受けた」と語った。さらに、息子について「信仰心は普通で、熱心にモスク(礼拝所)に通うことはなかった」と語ったという。(共同/SANKEI EXPRESS)