志帆子は新進IT企業クレイズ・ドットコムに勤める30代後半の女性。現実的で指示も的確、まさに仕事のできるキャリアウーマンといった志帆子は、ある日カリスマ社長の段田から新人採用プロジェクトのリーダーに任命される。イメージ戦略をミスし、さらにネットにあふれるネガティブな情報を放置した結果、「チャラい」「ブラック企業」と掲示板でたたかれるようになってしまったクレイズ。段田は志帆子にこう指示を出す。「内定を出すんじゃなく、獲る。分かるよね、この違い」。学生との駆け引きやネット上の情報工作といった志帆子の“戦争”が始まった-。
「あっち側」も人間
「私も新卒で就職活動をしました。企業の担当者のイメージは『遠いところにいるエライ人たち』。『何が何でも選んでもらわなきゃ』と自分を奮い立たせて面接に向かっていったものです。そのときの気持ちがすごく鮮やかに心の中に残っています。でも、30代の後半ともなると、周りの友人たちはピックアップする側になっている。彼らの愚痴を聞いたりしていると、『あのとき、あっち側に立っていた人たちも人間だったんだな』と気づきました」