敷地内にある18棟が国の登録有形文化財となっており、日々の営みそのものが伝統を継承し、新しい価値を生む。谷口雅昭工場長は「麹やもろみは江戸時代からある蔵に生きている230種もの菌類と協同して成長し、ここでしかできない味わいとなります。本物をつくることが、今に生きる価値につながります」という。
岡田代表は17代目の姉とともに米国留学経験を持つ。「姉も私も外から日本を眺め、そのすばらしさに気づきました。グローバル化が進む現在を見通していた父のおかげですが、父は本物をつくり続けることを大切にし、これまでにない醤油の価値を早くから探求し、私たちは外国の料理人、菓子職人の力も得て新しいものづくりを進めました」と振り返る。
醤油はフリーズドライ化が難しく、製造プログラム作成だけで1年以上を要したという。「実験用に機械を購入し、基礎データづくりも行いました。内製化を始めましたが、今回導入した本格的な装置を使って、新しい試みに乗り出そうとする方のお手伝いができればとも思います。ものづくりの伝統が息づく私たちの町づくりに参加しながら、価値のあるものを提供し続けたいと考えています」
所在地:香川県東かがわ市引田2174 www.kamebishi.com