≪「組織壊滅を」 米、カタールと連携強化≫
オバマ米大統領は24日、ホワイトハウスでカタールのタミム首長と会談し、過激組織「イスラム国」壊滅に向けて連携を強化することで一致した。米政府は、組織への資金提供疑惑がたびたび指摘されるカタールと有志国としての結束を確認することで、戦闘員流入などと並んで重視する資金源の遮断を図りたい考え。
会談後、オバマ氏は記者団に「米国とカタールは極めて強い安全保障上の関係がある。カタールはイスラム国との戦いで強力なパートナーだ」と表明した。タミム氏はテロ組織の動向に懸念を表明した上で「われわれは考えを共有している」と強調した。
カタールは米軍に軍事拠点を提供。米国がイスラム国と戦うシリアの穏健な反体制派に対する訓練をカタールで実施することでも合意している。ただ、カタールはパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスなど過激派との間につながりがあると指摘され、イスラム国との関係も近いとの見方が以前からあった。