【KEY BOOK】ジョージ・ガモフ「不思議の国のトムキンス」「原子の国のトムキンス」「生命の国のトムキンス」(ガモフ全集1・4・8、伏見康治ほか訳/白揚社、在庫なし)
ぼくのガモフ全集は旧版である。当時は11巻立てで、それとは別にやや大判の「現代物理学の世界」全3巻が本格的な物理学・力学・電磁気学・化学・地球科学の入門書になっていた。いずれもぼくの書棚のなかで、最も箱が壊れかけている全集だ。いまページを開くとシャープペンシルの線がこっそり引いてあって、懐かしい。
【KEY BOOK】ジョージ・ガモフ&ラッセル・スタナード「不思議宇宙のトムキンス」「トムキンスの冒険」「太陽と月と地球と」(青木薫ほか訳/白揚社、2052円・4536円・4536円)
ガモフ全集の改訂版コレクション。いまはこちらが手に入りやすい。まずはこの3冊でガモフ先生の洗礼を受けるのがいいだろう。いまなお、とてもびっくりするはずだ。宇宙の起源と量子力学と相対性理論のことは、21世紀の物理的世界観の大前提なのに、日本ではこれを学校で教えない。言語道断だ。だから子供にも先生にも必読なのである。